つみたてNISAとかiDeCoは、長期に積立てる事になるんですが、長期に積立てる時に知っておきたい考え方に、ドルコスト平均法という考え方があります。
株式は安く買って高く売るというのが鉄則になりますが、いつ上がっていつ下がるという事を正確に読める人はなかなかいないと思います。
下がり傾向で底だと判断したら、2番底が待ってたとかもありますし。
で、底を待ってたらいつまでも投資が始めれないという事になると思います。
ドルコスト平均法は、購入を分散することで最安値は少なくなるけど、最高値で購入する事も少なくなる平均的な値段で購入できるという考え方になります。
大きく儲けらないけど、リスクを減らして投資できます。
この考え方を導入していれば、いつから投資を開始するかを考えなくて良くなります。
自分の信じれる銘柄が見つかれば、その日から始めて良いと思います。
概要
一括で全額を投資するのではなく、金額と期間を分けて投資するという事を考えます。
一括で購入すると株価が高い時にタイミングで全額投資となる心配がありますが、
期間を分ける事で平均的な株価で購入できるという考えになります。
6万円を一括で購入する場合と、6ヶ月間毎月1万円ずつ積立場合を考えます。
1ヶ月目 | 2ヶ月目 | 3ヶ月目 | 4ヶ月目 | 5ヶ月目 | 6ヶ月目 | |
---|---|---|---|---|---|---|
一括 | 60,000口 | |||||
分割 | 10,000口 | 8,333口 | 12,500口 | 20,000口 | 10,000口 | 6,667口 |
2ヶ月目に12,000に株価が上がっている為に1ヶ月目の購入が含み益になっていると見えますが、2ヶ月目は8,333口しか購入できていません。
3ヶ月目・4ヶ月目に含み損がある様に見えますが、購入できる口数は多くなっています。
毎月定額で購入する事で
株価の高い時は、少ない口数で
株価の低い時は、多くの口数で
購入を続けてリスクを分散できます。
一括で購入した場合、60,000口ですが、
分割で購入した場合、
10,000口 + 8,333口 + 12,500口 + 20,000口 + 10,000口 + 6,667口 = 67,500口になります。
ですので、積立てている期間は株価が下がる方がうれしいという事になります。
ただ、売却する時に株価が下がっていれば、ゴミを沢山買えたという事になります。
ドルコスト平均法で積立てる際の鉄則が、
売却する時に右肩上がりに株価が上がっている銘柄であること
という事になります。
平均法と付いているのですが、最安値での購入機会は減りますが最高値での購入も減り、平均的な価格での買付けができます。
大きな儲けにはならないかもしれませんが、大きな損失にもならないという考え方になります。
そして、売却する時まで株価を気にする必要がなくなるというメリットがあります。
何々ショックで一時的に株価が下がっても、そのうち元に戻ります。多くの口数が購入できるチャンスと捉えればラッキーでもあります。
ただ、売却するであろう20年・30年後に右肩上がりに株価が上がっている事が期待できる銘柄を厳選する必要がありますが。
メリット
- 最高値での購入を減らせる
- いつでも投資を開始できる
1.最高値での購入を減らせる
平均的な価格での購入ができるので、全てが最高値という事がなくなります。
2.いつでも投資を開始できる
購入するなら安い方がいいですよね。
で、明日になったらもっと安くなるんじゃないか?来月ならもっと安いんじゃないか?
となかなか投資が始めれないという方も多くいると思うんですが、ドルコスト平均法の考えに則ればいつからでも投資が開始できます。
100万円持っているからと1回で100万円購入ではなく、100万円を5万円ずつ20ヶ月に分割する等してリスクを減らします。
デメリット
- 最安値で購入できる機会が減る
1.最安値で購入できる機会が減る
平均的な価格で購入するという事は、最安値で購入できるチャンスは減ります。
必ず最安値を読めるというのであれば、分割する必要はありません。ドルコスト平均法に頼らず一括投資で稼げると思います。
普通の人には、上がるか下がるかなんて読めない(長期では難しいと思います。短期で見ると安かったけど2番底の方が安いとかもあると思いますし)ので、このデメリットがあっても有用な考えになります。
重要な点
概要でも書きましたが大事な事なのでもう一度書きます、ドルコスト平均法で銘柄を購入するにあたって最も大事な事が、
売却する時に右肩上がりで株価が上がっている銘柄
である事になります。
ドルコスト平均法に則って購入して、株価が下がっても購入できる口数が増えますが、売却する時には株価が下がっていては意味がありません。
積立てる銘柄は、売却するであろう20年後30年後に上がっている事が期待できる銘柄を厳選する必要があります。
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