節税しながら年金運用できるiDeCo(イデコ)とは

投資

iDeCoとは、年金を自分で運用する制度になります。運用する商品を自分で選択することができます。

そして、年末調整に掛金全額を控除として申告する事ができるのでとても節税(所得税・住民税)になります。

フリーランスにオススメの年金運用のiDeCo
フリーランス(個人事業主)は会社員と比較して年金でかなり不利になるのですが、iDeCoで年金運用するというものがあります。iDeCoはNISAと違って全額控除になるので、非課税という事以上に節税効果があります。

フリーランスの方向けに記事を書いていたのですが、会社員の友達に勧める為に会社員向けで記事を書いてみます。


iDeCoとは

フリーランスにこそオススメしたい、つみたてNISA
フリーランスで働くと手取りが多くなる反面、将来の保証がなくなるというのは何度か書いたと思うんですけど、手取りが多くなるという事でNISAで運用するという事をおススメしたいと思っています。

iDeCoは私的年金の制度になります。
ちなみに、公的年金は国民年金と厚生年金になります。

会社員は、国民年金と厚生年金の掛金を支払っています。
国民年金は掛金が一律ですので、月6.5万円ほど受給できます。

すごい大雑把に働き始めて(22歳)から、ずっと年収が変わらないとして厚生年金の概算を示してみます。

年収月の受給額
300万円11万円
500万円13万円

昇給もないという事もないと思いますので、参考にもならないかとは思うのですが、
22歳から年収500万円もらい続けている人間でも、年金は月20万円に満たないという事になります。
ちなみに、厚生年金は累進課税なので年収が高いと圧倒的に納税額が大きいのに、受給額はそんない多くないと僕は感じています。

日本年金機構のページに
年金見込額試算
すでに支払った掛金と予想される掛金から、受給できる見込額が試算できます。

政府が老後2000万円の貯蓄が必要と言ってるのは、国民年金・厚生年金だけでは生活が苦しいという見通しが立っているからではないでしょうか?

預金して2000万円を用意するというのでも問題ないのですが、優遇の多いiDeCoを老後の資産の為に紹介したいと思います。


掛金

つみたてNISAだと月33,333円という上限がありましたが、iDeCoは支払っている公的年金によって上限が変わります。

厚生労働省のページにあるのですが、
確定拠出年金制度の概要

職種月の掛金上限
会社員23,000円
企業型確定拠出年金に加入20,000円
確定給付型の年金に加入12,000円
公務員12,000円
専業主婦(夫)等23,000円

確定給付型の年金・企業型確定拠出年金に加入していない会社員の方であれば、年間に最大276,000円を拠出できます。

ただ、年金の制度になるので受給できる年齢までは、一切お金を出せないので注意が必要です。


メリット

  1. 運用益に税金が掛からない
  2. 全額控除になる
  3. 死亡しても全額受取れる

1.運用益に税金が掛からない

NISA同様に約20%の税金が非課税になります。

2.全額控除になる

全額小規模企業共済等掛金控除として申告できます。

年末調整で申告する必要があります。
会社員の方であれば、最大27.6万円の掛金全額が控除されて年金として積立てられます。

年金保険の控除と比較すると、相当節税効果が高いですね。

3.死亡しても全額受取れる

公的年金は受給までに亡くなると支払ったお金の返金はありませんが、iDeCoなら積立てていた資産は返ってきます。

もし自分が死んでも家族にお金を残せます。

ただ、手続きをしないと支払われない様なので、家族にiDeCoで積立てている事を共有しておきましょう。


デメリット

  1. 資金拘束が長い
  2. 毎月の積立額の変更が年1回しかできない
  3. つみたてNISAより魅力的な商品が少ない
  4. 受取り時、税金が掛かる

1.資金拘束が長い

年金なので受給開始まで売却ができないのは大きなデメリットです。

ただ、考え方によっては浪費癖がある・親がお金を無心してくるといった事があっても、銀行口座から自動で振替えられて積立てられて、使ってしまわないというメリットとも考えられるのではないでしょうか?

この記事を書いた理由が、親の事業の為にお金を仕送りしてる友人にiDeCoを勧める為だったりします。
仕送りするお金がなければ、親もあきらめるんじゃないんだろうかと?
親に仕送りを続けてる友人は尊敬しているのですが、本人の幸せを奪ってるんじゃないかと勝手に心配してます。

2.毎月の積立額の変更が年1回しかできない

公的年金の種類によって月の運用額が変わるのですが、その運用額を変更できるのは年1回になります。

1度しか変えれないとなると、お金に余裕がない時に運用額を下げる為に残しておきたいと思います。

ちなみに、SBI証券さんに問合せてみたんですけど、個人事業主から会社員になって掛金が減る場合は、1回に含めずに変えてくれるそうです。税務署で監視してくれてるそうです。

3.つみたてNISAより魅力的な商品が少ない

金融庁の基準をクリアしているつみたてNISAだからか、iDeCoの商品てつみたてNISAと比較すると魅力的な商品が少ないイメージがあります。

ですので、購入する商品はしっかりと厳選しないといけないと思います。

4.受取り時、税金が掛かる

iDeCoは、NISAと違って売却時に税金が掛かります。

しかし、一括で受取る場合は退職所得控除、分割で受取る場合は公的年金等控除が適用されます。
両方を組み合わせて受取る事もできます。

国税庁で公開されているのですが、年数・額で控除が変わるので確認してもらいたいです。

退職金を受け取ったとき(退職所得)

勤続年数がiDeCoの加入年数になりますが、例えば20年加入なら800万円以下を一括受取りすれば税金が掛かりません。

公的年金等の課税関係

65歳以上で分割で受取る場合は年間110万円以下なら税金が掛かりませんので、月91,666円以下で分割すれば税金が掛かりません。
受取る期間を調整して、この金額以下の受取りにすれば良いという事になります。

数十年後にインフレが起きているかもしれないですし、いつまで生きるかわからないので、保障はできないのですが、
一括受取りと月約9万円が非課税で受取れ、国民年金の約6万円を受取り、ここにNISA等の運用も入ると思いますので、生活は問題ないのではないでしょうか。


計算器を作ってみました。

退職所得控除

勤続年数(iDeCo加入年数) ※勤続年数(iDeCo加入年数)の端数の月は切上げ
退職所得控除額

公的年金等控除

年金(iDeCo)を受取る年齢
公的年金等に係る雑所得以外の所得に係る合計所得金額


公的年金等の収入金額の合計額
公的年金等に係る雑所得 税金

口座開設

iDeCoは複数口座開設できないので、僕はすでに開設しているので手順の解説はできないのですが、
必要なものが

  • 年金手帳
  • マイナンバー

が必要になります。

年金に関連付けるので基礎年金番号が必要になります。

複数口座開設できない様に税務署で監視しているからかマイナンバーが必要になります。

僕は、SBI証券さんで開設しているのですが、口座を開設して

iDeCo 確定拠出年金をクリックして申請します。

申請書等が郵送されてくるのですが、税務署に問い合わせたりしてるのか2週間とか掛かって忘れた頃に来ると思います。


購入する商品について

投資のプロに運用を任せる投資信託とは
インデックスファンドを購入するならETF(上場投資信託)でいいんじゃないの?となるかなと思うんですけど、iDeCo・つみたてNISAは投資信託を購入する事になるので、投資信託について説明したいと思います。概要ETFで記事は書いたのですが、中...

iDeCoが優秀な制度だと感じても、どの銘柄を購入するかとなると思われるかと思ったので、投資信託の記事を書いてみました。

企業銘柄
三菱UFJ国際投信eMAXIS Slim 米国株式
三菱UFJ国際投信eMAXIS Slim 全世界株式

僕のおススメというか、購入している商品も紹介してみたいと思います。


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