前の記事が長くなりすぎたので、初めて自作PCを作られる方の参考になる様にと記事を分けてみました。
組立てパーツの選定について
自作PCは規格を合わせるというのが一番重要になります。
自作PCは規格を合わせるパズルみたいなものなので、
どのパーツとどのパーツが規格を合わせなくてはいけないかを考えなくてはいけません。
規格を合わせるパーツ
CPU・マザーボード
CPUとマザーボードのピン数を合わせる必要があります。
金額が大きいので、間違えるわけにはいきません。
マザーボード・メモリ
規格が合わなければそもそも差さりません。
規格さえ合っていれば、周波数は気にしなくても動作するはずです。
マザーボード・PCケース
大は小を兼ねるけど、小さいケースに大きなマザーボードは入りません。
マザーボード・CPUクーラー
マザーボードによっては繋がらないものもあります。
マザーボードのソケットが対応しているか確認しましょう。
計算が必要なパーツ
- 電源ユニット
電源ユニット
CPU・HDD・グラフィックボードといった電力を消費するパーツから消費電力を計算して選定します。
必須のパーツ
組立てるパーツはこの順で選定すると良いと思います。
- CPU
- PCケース
- マザーボード
- メモリー
- HDD
- CPUクーラー
- 電源ユニット
- OS
CPU
CPU(Central Processing Unit)は、中央処理装置は中央というだけあって、PCを組立てる中心になります。
まずは、CPUを選定してCPUに合う形で他のパーツを選定していきます。
CPUには色々種類がありますが、組立てるからにはCPUは高性能にしたいと思います。
- Core iシリーズ
- Ryzenシリーズ
がおススメになります。
CPU選定について別記事を書きましたので、見て頂ければと思います。
PCケース
PCケースは故障する事はありません。
一度購入すると、飽きたりしなければ買替える必要はありません。
- 相当高性能にしたくて、エアフローを見直したい
- 高性能なグラフィックボードを導入したいが、サイズが大きい
といった理由がなければ、買替える必要はありません。
PCケースの選定条件は、マザーボードのサイズになります。
マザーボードのサイズの規格でメジャーなのは、この3つだと思います。
- ATX
- MicroATX
- Mini-ITX
上から順にサイズが小さくなります。
小さいサイズのPCケースにしたければ、Mini-ITXの様に小さなマザーボードを選定しなければいけません。
マザーボード
CPUとピン数を合わせるので、CPUを選定していないとマザーボードを選定できません。
ただ、core iシリーズでピン数は同じなのに互換性はないという事もあったので、
ちゃんと選定しないといけないのですが。
あと、PCケースのサイズより大きなマザーボードは収まりません。
- ATX
- MicroATX
- Mini-ITX
ATXのPCケースにMicroATXのマザーボードは収まりますが、
Mini-ITXのPCケースにMicroATXのマザーボードは収まりません。
マザーボード選定について別記事を書きましたので、見て頂ければと思います。
メモリー
Windows10であればメモリーは8GBないと、まともに動作しないと思います。
Linux系ならWindowsほどのメモリーはなくて大丈夫です。
- DDR SDRAM
- DDR2 SDRAM
- DDR3 SDRAM
- DDR4 SDRAM
という様に規格があり、
DDR-****
みたいな記述があれば、****(4桁の数字)の部分はクロック周波数になります。
数字が大きい方が高性能になります。
現在は、DDR4 SDRAMが主流になります。
メモリー選定について別記事を書きましたので、見て頂ければと思います。
HDD
記憶装置には、この2つがあります。
- HDD
- SSD
大容量だけど、発熱・消費電力・サイズが大きいHDD
発熱・消費電力・サイズは小さいけど、容量は大きくならないSSD
といったイメージで良いのかなと思います。
あと、転送速度がSSDの方がかなり速いです。
ゆくゆくはHDDからSSDに置き換わっていくんだろうと予想されるけど、
SSDはまだまだ値段も高いので、OS起動の少ない容量はSSD、データの記憶用にHDDという運用がおススメです。
HDD選定について別記事を書きましたので、見て頂ければと思います。
CPUクーラー
CPUクーラーが機能していないと、PCは起動しないと思います。
PCケースのファンがなくてもPCは起動しますが、CPUクーラーはないと問題になります。
熱暴走はパーツの寿命を縮めます。
CPUは値段が高いのでCPU故障は避けたいので、CPUクーラーはちゃんと考えたいです。
CPUクーラーは大まかに、
- 空冷式
- 水冷式
があります。
電源ユニット
CPU・HDD・グラフィックボードといった電力を計算して選定します。
電力が足りなくなると起動しないので、動作しない理由の切り分けをする時にすごい困ります。
あと、怖いのが起動するかどうかのギリギリの容量にすると、
起動 → 突然落ちる
となって、他のパーツも故障させてしまうという事もあります。
CPUは、TDP(Thermal Design Power)として最大電力が出ていますが、技術の進歩で年々値は下がっています。
同様の構成であれば、容量は下がっていくので故障するまでは買替える必要はないと思います。
OS
OS(Operating System)も用意しなくてはいけません。
- Windows
- Linux系
どちらかのOSを導入することになります。
Windowsは、現在Windows10しかサポートされていません。Windowsを導入するならWindows10を購入する事になります。
Linuxディストリビュートには、UbuntuやmintといったCUI(キーボードからコマンドを入力する)ではなく、GUI(画面があるのでマウスで操作できる)がしっかりしていて無料のOSもあります。
Linuxディストリビュートは、Windowsと比較して必要スペックが高くありません。
ただ、Windowsほどネットに情報が落ちてないので、利用にあたって勉強が必要になります。
macOSは自作できません。検索してみたら方法はある様なのですが、Appleから購入した方が良いと思います。
必須ではないパーツ
- グラフィックボード
- DVD(BD)ドライブ
グラフィックボード(ビデオカード)
業務で使用するだけとか動画見るだけとかであれば、オンボードのGPUで十分です。
マルチディスプレイ・トリプレディスプレイとモニターを付けたいけど、IOが足りないので購入するなら、規格にあった最安値のグラフィックボードで良いと思います。
ゲームするなら、グラフィックボードは良いものにしないといけないです。
グラフィックボードは、かなり値段がはります。
ゲームを本気でやりたいなら頑張りたいです。
DVD(BD)ドライブ
もうインストールディスクという事もありませんので、必須ではないパーツになります。
最近は、インストールディスクの代わりにURL(QRコード)を書いた紙が入ってるだけという事が増えてきました。
僕はツタヤディスカスってのでDVD借りて見てるので、ドライブ付けてるのですが最近はストリーミングがあるので、ドライブの必要性は下がってきています。
あると便利なもの
- 無水エタノール
- 静電気防止手袋
- 清掃用のスプレー
無水エタノール
水分がないので、すぐに蒸発して濡れたりせずに清掃できます。
メインの利用は、CPUとCPUクーラーの間のグリスを拭き取る時に使用します。
グリスは熱伝導を良くするために塗りますが、均等に塗るのが難しかったりします。
CPUクーラーを交換する際には必ず必要になります。
それ以外のパーツを清掃する場合にも便利です。
静電気防止手袋
PCは精密機器なので、組み立てる際の静電気が怖いです。
昔、気にせずマザーボードの機器を抜き差ししてて、マザーボードが壊れた経験があって作業する時は必ず手袋をする様になりました。
必ず静電気が発生するわけではないので必須アイテムではないけど、マザーボードは高価なので保険として手袋を付けておくと良いと思います。
清掃用のスプレー
長年PCを使用しているとPCケース内は埃まみれになると思います。
定期的に清掃したくなります。
特に、ヒートシンク・ファンは埃が溜まりやすいです。
埃が溜まっていると熱が籠りやすくなるので、故障の原因にもなります。
スプレーは使用する際、換気しましょう。
いつが安いの?
PCの技術は日進月歩進んで行きます。
去年の技術は、すでに古くなっているかもしれません。
となると、最新のパーツが欲しくなると思います。
しかし、最新のパーツは値段が高くなります。
少し待ったら、安くなるんじゃないかな?
新製品が出て、この製品が型落ちになるんじゃないかな?
と考えると思うんですよ。
で、これがその通りなんですよ。
待ったら安くなる。待ったら高性能なパーツが出る。
ってなるので、いつまでも購入できなくなるんですよ。
で、PC自作では、
欲しいと思った時が買い時
とか言われたりします。
少し待てば絶対に安くなりますが、欲しいと思ったから購入すれば後悔はないと思います。
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