フリーランスにこそオススメしたい、つみたてNISA(新NISA)

フリーランス

フリーランスで働くと手取りが多くなる反面、将来の保証がなくなるというのは何度か書いたと思うんですけど、
手取りが多くなるという事でNISAで運用するという事をおススメしたいと思っています。


NISA(新NISA)について

株式投資に限らず国債でも銀行預金でも利益が出ると、その利益の約20%が税金として納税する事になります。
NISAはその税金が掛からなくなるという、すばらしい制度です。
元々税金が掛からなくなる期間があったのですが、新NISAで無期限となりました。

NISAには、年間240万円まで使える一般NISAと、年間120万円まで使えるつみたてNISAがあります。
そして、生涯に使える枠が1,800万円となっています。

一年間に使える満額で投資した場合の例を示します。

一般NISAのみつみたてNISAのみ一般NISA・つみたてNISA両方
一般NISA7.5年5年(1,200万円)
つみたてNISA15年5年(600万円)

最短で5年で枠がなくなってしまう制度ではあるのですね。

僕のオススメは全額つみたてNISAで運用する事です。
つみたてNISAで運用するメリット・デメリットについて説明したいと思います。


インフレについて

そもそも、何故NISAを勧めるのかというお話をしたいと思います。

日銀が年2%のインフレを目指してるみたいなんです。

2%の「物価安定の目標」と「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」

インフレなんて起きてないだろうとか言われるかと思うんですが、2%には満たない事も多いけど年々物価は上がっているそうです。
マイナスになっている年もある様ですが。

例えば、値段据え置きで内容量を減らすステルス値上げとかって言葉があるみたいに物価は上がっているみたいです。

銀行の定期預金のが0.01%で少なかったのですが、最近0.002%に下がってしまったんですよ。
この金利が物価上昇に追いつけていないというのが問題だと思っています。
要は、銀行に預けていると資産が目減りするという事なんですよ。

ここで、実際にはありえないとは思うのですが毎年2%の物価上昇が継続したと仮定すると、

1.02 × 1.02 × 1.02 × ・・・ × 1.02

年数倍率価値
0年100%100万円
10年121.9%約82万円
20年148.6%約67万円
30年181.1%約55万円
40年220.8%約45万円

20年で約1.5倍になります。
100万円を持ち続けて20年経過すると約67万円の価値に目減りしてしまいます。
銀行に預けているだけで、資産の価値が下がっていきます。

さすがにここまでは上昇しないとは思いますが、物価上昇を目標としているので全く上がらないという事はないと思います。

資産運用をせずに現金で保有していると、年々資産が減っていくリスクがあると考えています。

ですので、年2%以上で運用する事で資産を守りたいというのが僕の考えで、投資信託であれば年2%以上で運用できて、つみたてNISAであれば非課税なので利用しない手はないと考えています。


投資信託

つみたてNISAは投資信託を購入することになるので投資信託について説明したいと思います。

投資信託は、投資のプロに運用してもらうという商品になります。

投資信託のメリットは、プロが数多くの銘柄から選定してくれるのですが、多くの銘柄を購入するため1つの商品を購入することで多くの銘柄に分散投資するのと同じリスクヘッジになるという事があります。

考えるのは購入する商品だけで運用はプロがやってくれるので、簡単に始めれて少ない金額で分散投資ができるという事になります。

評価額の決定について

投資信託とETF(上場投資信託)で大きく違うのが、ETFは上場されているので株式市場でリアルタイムに評価額が変動します。

購入した場所によって異なると思うのですが、投資信託は1日に1回評価額が更新します。

株式みたいにリアルタイムに確認する必要はありません。
つみたてNISA・iDeCoを積立ているのであれば、そんなに評価額を気にする必要はないと思いますが。

手数料

ETFであれば、VTI・VOOが信託報酬0.03%ですが投資信託だとちょっと高くなります。

投資信託だと信託報酬は、0.1%ぐらいが適正だと思います。

信託報酬0.1%程度の商品で探しましょう。


インデックスファンド

ファンド(投資のプロ)に運用してもらう投資には、アクティブファンドとインデックスファンドがありますが、長期投資にはインデックスファンドで積立てるのが良いと考えていますのでインデックスファンドを説明したいと思います。

概要

株式投資と言うと安い時に購入して高い時に売却するのをイメージする方は多いと思います。
これで利益を出すのがアクティブファンドのイメージになります。
プロが運用しても継続的に利益を出し続けのは難しい様で、自分で運用するのと同じ様になってしまったりします。

説明したいのはインデックスファンドなんですけど、指数(インデックス)に沿う様に投資します。

指数って何?って話なんですけど、日経平均株価って言葉は聞いた事はあると思います。
東証一部上場している銘柄の中で活発に取引されている225銘柄の平均になりますが、この値を指数として値動きに連動する事を目指して運用します。


連動する指数

指数にどの様なものがあるかを、馴染みのありそうなものとおススメの指数を挙げます。

指数対象
日経平均株価東証1部上場の225銘柄
東証株価指数(トピックス)東証1部上場の全銘柄
ダウ平均株価米国を代表する30銘柄
ナスダック総合指数NASDAQ上場の全銘柄
S&P500米国大企業の500銘柄
CRSP USトータル・マーケット・インデックス米国のほぼ全ての銘柄
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス全世界の銘柄

Googleのファイナンス画面で日経平均株価とS&P500の最大期間でのチャートを表示します。

日経平均株価

Googleのファイナンス画面より

S&P500

Googleのファイナンス画面より

こういう動きに合わせて運用してくれます。


時価総額加重平均型株価指数

日経平均株価やダウ平均株価は株価平均型なので、株価の平均になるので企業の規模に関係なく指数に寄与する事になります。

均等に株式を購入すると、時価の高い銘柄も時価の低い銘柄も同数購入する事になりますが、規模の小さな銘柄の値動きが指数に寄与してしまったりします。
厳選した銘柄の中での動きであれば指標として良いのですが、多くの銘柄が対象になる指数で規模の小さな会社の値動きが影響するのは良くありません。

そこで採用されているのが、時価総額加重平均型株価指数になります。

時価総額  = 株価 × 発行株式

で時価総額が計算できますが、時価総額によって保有する株式の割合を変えます。

なので、規模の小さな会社の株価の寄与はほとんどなくなります。
規模の大きな会社の保有割合は大きくなります。


対象銘柄の入替

長期投資していると、今は良くても10年後にも好調だとは限らないだろう。
と思われると思います。

日経平均株価の対象銘柄が225銘柄、S&P500が500銘柄となっているのは対象となる銘柄が変動するので、業績が悪い企業は対象から外れますし成長してきた企業が対象になったりと入替がありますので、その時の良い企業に合わせて対象が変わります。

S&P500の様にアメリカの株式が対象の指数であれば現在はGAFAMだけで20%になりますが、10年後には入替っているかもしれません。

全世界が対象の指数であれば現在アメリカの株式だけで50%を超えていますが、アメリアの景気が悪くなれば他の国の銘柄の割合が増える事になると思います。

自分で企業の業績を見て売買しなくてもプロが指数に合う様に運用してくれるのでリスクも少なくなります。


ドルコスト平均法

長期に積立てる時に知っておきたい考え方に、ドルコスト平均法という考え方があります。

株式は安く買って高く売るというのが鉄則になりますが、いつ上がっていつ下がるという事を正確に読める人はなかなかいないと思います。

下がり傾向で底だと判断したら、2番底が待ってたとかもありますし。
で、底を待ってたらいつまでも投資が始めれないという事になると思います。

ドルコスト平均法は、購入を分散することで最安値は少なくなるけど、最高値で購入する事も少なくなる平均的な値段で購入できるという考え方になります。

大きく儲けらないけど、リスクを減らして投資できます。

この考え方を導入していれば、いつから投資を開始するかを考えなくて良くなります。

自分の信じれる銘柄が見つかれば、その日から始めて良いと思います。

概要

一括で全額を投資するのではなく、金額と期間を分けて投資するという事を考えます。

一括で購入すると株価が高い時にタイミングで全額投資となる心配がありますが、
期間を分ける事で平均的な株価で購入できるという考えになります。

6万円を一括で購入する場合と、6ヶ月間毎月1万円ずつ積立場合を考えます。

1ヶ月目2ヶ月目3ヶ月目4ヶ月目5ヶ月目6ヶ月目
一括60,000口
分割10,000口8,333口12,500口20,000口10,000口6,667口

2ヶ月目に12,000に株価が上がっている為に1ヶ月目の購入が含み益になっていると見えますが、2ヶ月目は8,333口しか購入できていません。

3ヶ月目・4ヶ月目に含み損がある様に見えますが、購入できる口数は多くなっています。

毎月定額で購入する事で
株価の高い時は、少ない口数で
株価の低い時は、多くの口数で
購入を続けてリスクを分散できます。

一括で購入した場合、60,000口ですが、
分割で購入した場合、
 10,000口 + 8,333口 + 12,500口 + 20,000口 + 10,000口 + 6,667口 = 67,500口になります。

ですので、積立てている期間は株価が下がる方がうれしいという事になります。

ただ、売却する時に株価が下がっていれば、ゴミを沢山買えたという事になります。

ドルコスト平均法で積立てる際の鉄則が、
売却する時に右肩上がりに株価が上がっている銘柄であること
という事になります。

平均法と付いているのですが、最安値での購入機会は減りますが最高値での購入も減り、平均的な価格での買付けができます。

大きな儲けにはならないかもしれませんが、大きな損失にもならないという考え方になります。

そして、売却する時まで株価を気にする必要がなくなるというメリットがあります。
何々ショックで一時的に株価が下がっても、そのうち元に戻ります。多くの口数が購入できるチャンスと捉えればラッキーでもあります。

ただ、売却するであろう20年・30年後に右肩上がりに株価が上がっている事が期待できる銘柄を厳選する必要がありますが。


メリット

  1. 最高値での購入を減らせる
  2. いつでも投資を開始できる

1.最高値での購入を減らせる

平均的な価格での購入ができるので、全てが最高値という事がなくなります。

2.いつでも投資を開始できる

購入するなら安い方がいいですよね。

で、明日になったらもっと安くなるんじゃないか?来月ならもっと安いんじゃないか?
となかなか投資が始めれないという方も多くいると思うんですが、ドルコスト平均法の考えに則ればいつからでも投資が開始できます。

100万円持っているからと1回で100万円購入ではなく、100万円を5万円ずつ20ヶ月に分割する等してリスクを減らします。


デメリット

  1. 最安値で購入できる機会が減る

1.最安値で購入できる機会が減る

平均的な価格で購入するという事は、最安値で購入できるチャンスは減ります。

必ず最安値を読めるというのであれば、分割する必要はありません。ドルコスト平均法に頼らず一括投資で稼げると思います。

普通の人には、上がるか下がるかなんて読めない(長期では難しいと思います。短期で見ると安かったけど2番底の方が安いとかもあると思いますし)ので、このデメリットがあっても有用な考えになります。


重要な点

概要でも書きましたが大事な事なのでもう一度書きます、ドルコスト平均法で銘柄を購入するにあたって最も大事な事が、
売却する時に右肩上がりで株価が上がっている銘柄
である事になります。

ドルコスト平均法に則って購入して、株価が下がっても購入できる口数が増えますが、売却する時には株価が下がっていては意味がありません。

積立てる銘柄は、売却するであろう20年後30年後に上がっている事が期待できる銘柄を厳選する必要があります。


つみたてNISAについて

つみたてNISAの枠は年120万円ですので、12ヶ月で割って100,000円が毎月積立れる額になります。

ドルコスト平均法を考えて投資しますので、積立てている間に株価が下がれば購入できる口数が増えるとメリットと考えて、株価が下がる事は気にせずに毎月積立ましょう。

僕は、SBI証券さんで積立を行っているのですが、こんなアプリもあって便利です。
僕の積立ててる銘柄はこんな感じで、月100,000円になっています。

晒してはみましたが同じ銘柄を購入しろという訳ではありませんので、銘柄は厳選してください。


口座開設

NISAは複数口座開設できないので、僕はすでに開設しているので手順の解説はできないのですが、マイナンバーが必要になります。

僕は、SBI証券さんで積立を行っているのですが、口座開設して

[NISA つみたてNISA]をクリックして申請します。


購入する商品について

つみたてNISAが優秀な制度だと感じても、どの銘柄を購入するかとなると思われるかと思ったので、投資信託の記事を書いてみました。

投資のプロに運用を任せる投資信託とは
インデックスファンドを購入するならETF(上場投資信託)でいいんじゃないの?となるかなと思うんですけど、iDeCo・つみたてNISAは投資信託を購入する事になるので、投資信託について説明したいと思います。概要ETFで記事は書いたのですが、中...
企業銘柄
SBIアセットマネジメントSBI・バンガード・S&P500

僕のおススメというか、購入している商品も紹介してみたいと思います。


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