フィットボクシングを始めて毎日の運動習慣ができて喜んでいるのですが、格闘技経験のない人にこのゲームってボクシングのレクチャーとしては不親切です。
このゲームだけでボクササイズの動作を練習できる様にと記事を書いてみました。
概要
僕は、少林寺拳法という格闘技で黒帯(2段)をもっているのだけど、
- ジャブ → 順突き
- ストレート → 逆突き
- フック → 鉤突き
という風に対応する動作があり、動作に違和感もなく楽しく続けていました。
彼女さんが来たのでプレイさせてみたら、音ゲーをやっていたので高得点は取れるのですが、違和感のある動作で運動強度の低いプレイをしていました。
運動習慣も付き運動強度もありオススメのゲームなのですが、
インストラクションが必要なゲームだと感じたのでガイドを書いてみました。
ちなみに、初プレイの時は初めてボルダリングをやった時以上に体への負担があり驚きました。
効果
シェイプアップ目的であれば、どの部位の運動を意識する事は大切です。
ゲーム内では、この様な効果のある部位が表示します。
二の腕 | ウエスト シェイプ | ヒップ アップ | ふくらはぎ シェイプ | |
---|---|---|---|---|
ジャブ | ○ | |||
ストレート | ○ | |||
フック (前) | ○ | ○ | ○ | |
フック (後) | ○ | ○ | ○ | |
アッパー (前) | ○ | ○ | ○ | |
アッパー (後) | ○ | ○ | ○ | |
ボディ | ○ | |||
ウィービング (ダッキング) | ○ |
二の腕
パンチなので二の腕はメインになります。
上腕三頭筋を鍛えたいので、腕を伸ばす動作を意識したいです。
ウエストシェイプ
フック・アッパーが腰を返して打つ動作になります。
腕だけで打っても効果がありません。腰を返す事を意識したいです。
ヒップアップ
キックしたいところですが、フック・アッパーはウェストシェイップ同様に腰を返して打つ事を意識したいです。
ボディを打つ際は、しっかりと重心を落として横腹・鳩尾に打てる態勢を作る事を意識したいです。
ふくらはぎシェイプ
ボクササイズなので、あまり下半身に効果のある運動はありません。
屈伸運動をしたいので、ウィービング・ダッキングはしっかりと腰を落とす事を意識したいです。
顔面に来るパンチを躱す動作だけど顔を動かすだけはなく、下半身から動きたいです。
ボクシングの動作の練習
構え
肩幅に足を開いた時の足の間隔になります。
この状態で横を向いて構えとなります。
前足のつま先はモニターの方向を向く様にします。
相手の方向を向いていないと、力が左右に逃げてしまいます。
3Dモデルを見ていると、構えでは内側を向いていてパンチのタイミングで相手(前方)を向くという動作になっていますが、そんな複雑な動作はできないと思います。
オーソドックススタイル
左足が前・右足が後の構えになります。
ゲーム内ではあまりオーソドックススタイルという単語は出ないので少林寺拳法での「左前」という呼び方の方がわかりやすいと思います。以下、オーソドックススタイルは「左前」と呼称します。
サウスポースタイル
右足が前・左足が後の構えになります。
オーソドックススタイル同様、以下サウスポースタイルは「右前」と呼称します。
パンチの基本
パンチの基本は体を連動して放つという事になります。
後足で地面を蹴り、腰を返し、肩を返してパンチを放つ。
パンチを打ち終わると、同じ軌道で戻り構えに戻る。
という体を連動させて動作が基本となるのですが、ゲームをやっていてもこの辺りの指導というものがない(ゲームとして体の動きを取得していない)為、自分で意識してやらないとボクシングの動作が上達する事はありません。
- アウトボクシング
- インファイト
アウトボクシング
腕を伸ばした遠い間合いでのボクシング
ジャブ・ストレートがあたります。
インファイト
腕を曲げた近い間合いでのボクシング
フック・アッパーがあたります。
アウトボクシング
ジャブ・ストレートは右・左が構えの時点で決定している為、
ゲーム内で「右ジャブ」「左ストレート」の様な指定はありません。
手打ち
ゲームをやっていると、
「手だけで打たない」
「上半身だけで打たない」
といった注意を受ける事があるのですが、何を改善して良いのかわからないと思います。
「手だけで打つ」というのは、腕から先でパンチを打っているだけになります。
ほとんど力の乗っていないパンチになります。
「上半身だけで打つ」というのは肩は連動できているが、
腰を連動できずに打つパンチになります。
手だけで打つパンチより威力がありますが、腰を連動できればもっと威力が乗せれます。
ボクシングとしての威力の乗るパンチというのもありますが、
ボクササイズとして見た時の運動量も全く変わってきます。
ここを意識できないのであれば、ボクササイズである必要はないと思います。
ジャブ
全てのパンチの中で一番出が早く射程の長いパンチになります。
出が早く射程が長いので、牽制・距離を測るのに使うパンチになります。
ジャブは前足側の手で出すパンチになります。
左前でジャブなら左腕・右前でジャブなら右腕で出すパンチになります。
ポイント
ジャブは速さが大切になるので、パンチを打てば同じ軌道で素早く戻るというのが重要になります。
前腕である為、腰を入れるのが難しくなります。
練習するには、一旦腰を戻すという方法があります。
一旦上半身がモニターと並行になる所まで上半身を返して、腰を返す余裕を作ります。
実践では、パンチの出が遅くなるしジャブが来ると読まれるので使えませんが、
動作をイメージするにはおススメの練習方法になります。
狙う部位は、相手の顎等の顔面になります。
想定している相手の身長が自分と同じであれば、自分の頭部の位置に打ち込みます。
頭部を狙うので、並行に前ではなく内側に打ち込む事になります。
想定している相手が自分より背が低いのであれば、自分の頭部より下に。
想定している相手が自分より背が高いのであれば、自分の頭部より上に。
ストレート
全てのパンチの中で一番威力の出せるパンチになります。
ストレートは後足側の手で出すパンチになります。
左前でストレートなら右腕・右前でストレートなら左腕で出すパンチになります。
ポイント
ストレートはK.O.を狙うパンチになるので、渾身の力で放ちたいパンチになります。
後腕である為、腰を返さなければ出せないので必然的に腰の入ったパンチになります。
ストレートを放った側の肩は、反対側の肩より前方に出ているはずです。
腰を返すパンチでイメージしたいのが、
胴体を発射台としてギリギリまで発射しないという事です。
腰が返って、その力を肩に連動して、その力で腕を発射する。
という連動させての動きが重要になります。
折角下半身から連動させても、手打ちになってしまうと、とてももったいないです。
威力もないし、運動量もすくなるなるので。
狙う部位としては、ジャブと同様に頭部になります。
ワンツー
ジャブ・ストレートのコンビネーションをワンツーと呼称します。
左前であれば、左・右とパンチを打ちます。
右前であれば、右・左とパンチを打ちます。
ワンツーで何が良いかと言うと、ジャブを打って戻る勢いをストレートの腰を返す準備として利用できるという利点があります。
普通にストレートを打つより、ワンツーのストレートの方が威力を乗せやすいです。
練習には、ジャブの腕の戻しで胸を叩くところまで戻すという動作をするのが、
おススメの練習方法になります。
叩いた方の胸が下がって、反対側の胸が反動で前に出るとなります。
ワンツーを2連続でと言われたら、
左前であれば、左・右・左・右とパンチを打ちます。
右前であれば、右・左・右・左とパンチを打ちます。
インファイト
フックは顎・こめかみを横から、アッパーは顎を下から狙うパンチになります。
腕を曲げて放つ関係上、至近距離でしか使えないパンチになります。
フック
横から遠心力で顎・こめかみを狙うパンチになります。
ゲームでは、肘を90°に曲げると言いますが、鋭角であれば大丈夫だと思います。
肘を作った状態で壁を殴ってみて肘が負けないのであれば大丈夫だと思います。
鈍角だと肘が負けると思います。
ポイント
左前の左フックはジャブ以上に腰が入れ難くなります。
ジャブの練習方法同様に、一旦上半身がモニターと並行になる所まで上半身を返して、
弧を描く様にパンチを放ちます。
左前の右フックは、ストレート同様に腰を入れれるので溜めは十分にあります。
ストレートと違って、弧を描いてパンチを放ちます。
狙う部位としては、ジャブ・ストレートと同様に頭部になります。
顎・こめかみに当たれば良いのではなく振り抜いて自分の正面を超える位置でJUSTとしたいです。
アッパー
下から顎を打ち上げるパンチになります。
少林寺拳法にアッパーがなくてアッパーのJUSTが取れないと思っていたのですが、
アッパー判定は手の甲をモニターに向けて放つ。
JUSTのタイミングでしっかりパンチを止める。
素早く構えに戻すという動作をする必要がある様です。
それでもアッパー判定が出なければ、JUSTのタイミングの後で手を返したらアッパー判定が取れると思います。
ポイント
肘を曲げて相手の顎をピンポイントで狙うパンチになります。
左前の左アッパーは、ジャブの練習方法同様に一旦上半身がモニターと並行になる所まで上半身を返して、下から上にパンチを放ちます。
左前の右アッパーは、ストレート同様に腰を入れれるので溜めは十分にあります。
ストレートと違って、下から上にパンチを放ちます。
狙う部位としては、顎になります。
顎に当たれば良いのではなく振り抜いて自分の顎を超える位置でJUSTとしたいです。
ボディ
ボディを狙うのですが、打ち下ろすのではなく膝を曲げる・スタンスを広げて重心を落として、
ボディを狙うパンチになります。
このゲームでは、ボディへのパンチは下半身のトレーニングとなっているので、
しっかりと腰を落としてパンチを打ちたいですね。
3Dモデルを見ていると、前足を前に出し腰を落としてパンチを打つとしていますね。
ボディジャブ・ボディストレート
ジャブ・ストレートで腹部を狙うパンチになります。
パンチを打ち下ろしてボディを狙うのではなく、
重心を落としてパンチの出を低くしてボディを狙います。
ボディフック
狙う部位としては、横腹になります。
横腹には肋骨があるので、肋骨より下を狙いたいです。
打ち下げると肋骨に当たってしまうので、真横から横腹を狙いたいので重心を下げてパンチを放つ事を意識したいです。
ボディアッパー
狙う部位としては、鳩尾になります。
鳩尾は下から上にパンチする必要があります。
ボディアッパーは特に重心を下げて、下から上にパンチを放つ事を意識したいパンチになります。
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